アフターピルとは
アフターピルとは、「緊急避妊薬」や「緊急避妊ピル」の事をアフターピルと呼んでいます。
その名の通り、アフターピルは間違って膣内射精してしまった事後でも『後から飲んで避妊出来る薬』である事からアフターピルやモーニングアフターピルと呼ばれるようになりました。
アフターピルの有効成分である合成黄体ホルモンが受精卵着床を阻害する働きをして、性交後72時間以内に服用することで効果を発揮します。
24時間以内にモーニングアフターピルを使用した場合は、ほぼ100%の避妊効果があるとされています。
当然ホルモン剤ですから、摂取することにより、副作用がある事も理解しておく必要があります。
※合成黄体ホルモン=成分名:レボノルゲストレル
副作用があるとわかっていても、女性が自分の身を保護する為に必要な場合や疑わしい場合は常備し飲んで置く事が必要な時もあると理解していて貰いたいです。
アフターピルの副作用
アフターピルだけでなく、全ての薬に副作用があります。
逆に副作用が無い薬は存在していません。個人差に寄って副作用の大小はありますが、副作用は絶対にあります。
しかし、副作用を感じないぐらいのリスクが少ない薬は存在しています。
ヤッペ法では副作用が大きいと言われていますが、ノルレボ法で使用するアイピルなどは他の薬と比べて副作用が少ないです。
詳しくは以下の記事にアフターピルの副作用について書かれています。

アフターピルは100%避妊出来る?

アフターピル 生理 いつ
アフターピルを飲んでも、100%避妊に成功するわけではありません。
少しでも早く飲む事が避妊成功率を限りなく100%にしてくれます。
アフターピルは以下の通販で購入出来ます。
服用タイミング | 避妊成功確率 |
24時間以内 | 99% |
72時間以内(3日以内) | 84% |
120時間以内(約5日) | 40% |

モーニングアフターピルとは
基本的にはアフターピルと全く同じ意味です。
このモーニングアフターピルの由来は『膣内で射精された次の朝』に服用しても避妊出来る事から、この呼び名が付けられたようです。アフターピルもモーニングアフターピルも、どちらも同じ薬の意味です。
予めアフターピルの予備知識を十分に理解した上で安全な容量用法も守ってご使用される事をオススメします。
万が一の事故の場合も知識があれば焦る事なく、落ち着いて対処する為にも、アフターピルの常備はしておいた方が良いでしょう。
コンドームが中で破損してしまった場合や、レイプなどの犯罪にあった時など、万が一の為、望まぬ妊娠を防ぐ為にも、性教育の知識の範囲内として知っておくべきではないかと考えております。

何故SEXの後でも避妊効果があるのか?
通常、妊娠とは排卵・受精・受精卵の着床の3つのステップで妊娠が決まります。
アフターピルは排卵から受精卵の着床を阻止する効能を持つと認められたホルモン剤ですから、例え膣内で射精した場合でも着床までの間であれば、妊娠を回避する事が可能になります。
最新式のLNG法(ノルレボ法)であれば、性行為の後、72時間~最大5日後でも効果があると言われています。
一般的に精子の寿命は、体外に排出されてから3日~4日と言われており、その間に受精しなければ妊娠はしません。

有効成分レボノルゲストレルの役割とは
ノルレボ・アイピル・ポスティノールの主成分として、レボノルゲストレルが含まれています。
1回1.5㎎を摂取する事によって期待出来る効果は、子宮頸部を閉鎖して排卵を減少させ、精子の通過を防止することで効果を発揮すると言われています。
1960年に初めて作られ1980年代に世界で初めて緊急避妊薬として使用されました。
1999年にフランスでNorLevo®として正式にフランスで製造・商品化され、それに続き世界各国も正式に承認薬として認可された後、世界保健機関の必須医薬品のひとつとして認められましたが、日本と中国だけは、2011年2月23日までは未承認薬扱いとして国内では販売されていませんでした。
また去年2017年の7月23日には、日本での一般薬(市販薬)としての販売の『評価検討議会』にて議題が持ち上がりましたが、時期尚早として見送られてしまいましたので、現在も処方箋が必要な薬として扱われています。
アフターピルの種類
アフターピルの種類は各国それぞれがいくつかのジェネリック薬を含む商品をリリースしています。
- アイピル
- マドンナ
- エラワン
- ポスティノール
- ノルレボ
以上のように5種類のアフターピルが発売されておりますが、その殆どがノルレボのジェネリック医薬品です。
日本国内ではポスティノールの事を『ノルレボ』と呼ばれていますので、ノルレボとポスティノールは同じ意味ですが、そもそもアイピルもポスティノールも全てはレボノルゲストレル1.5㎎と同じ分量の合成黄体ホルモンが配合されています。
※ジェネリック医薬品とは、先発で発売された有効な成分を含む医薬品の成分を少しだけ改良した後発医薬品の事を指します。

日本で初めて認可されたアフターピル
ノルレボは2011年度に初めて日本の厚生労働省で認可されたアフターピルです。
主成分はレボノルゲストレルであり、世界保健機構(WHO)によって緊急避妊のための必須医薬品(エッセンシャルドラッグ)として指定されている権威ある医薬品です。
72時間以内にノルレボを服用する事により、臨床試験データでは84%の確率で避妊効果があると言われています。
更に最後の性行為から24時間以内に服用した場合は95%の臨床実験の結果も報告されています。

アフターピルの飲み方(服用方法)
アフターピルの飲み方はいくつかの方法があります。
ホルモン配合剤ピル(エチニルエストラジオール+ノルゲストレル)を性交後72時間以内に2錠内服した後、さらに12時間後に2錠内服する。
もちろん個人差はありますので、全ての人が強烈な吐き気を体験するわけではありません。
レボノルゲストレル(ノルレボ)という合成黄体ホルモン剤(150㎎)を性交後72時間以内に1回内服する。
アフターピルを服用したが吐いてしまった場合の対処法
アフターピルは非常に副作用の可能性が高い経口摂取の薬です。強制的に体内のホルモンバランスに変化を与え避妊する薬ですから、体調に何らかの変調を来たす恐れのある薬ですから、用量・用法をしっかり守って安全にご使用下さい。
アフターピルの効用(効果)
排卵日前後に避妊せず膣内射精してしまった場合や避妊に失敗した場合にアフターピルを服用した場合もヤッペ法では40%、ノルレボ法でも10~20%の確率で避妊に失敗してしまいます。
アフターピルも100%完璧ではありませんが、セックスの後できるだけ早い間に薬を服用すればするほど、アフターピルの効果があがり避妊に成功する可能性もグンと上がりますから、軽率なセックスをしてしまう危険や、思わぬ事故(コンドームが破損していた)などの可能性もありますので、常備している事をオススメ致します。
アフターピルの効果の確認方法
まずアフターピルを飲んで避妊した場合は、次の月経が来るまではセックスを控えましょう。
アフターピルを服用した事で排卵が遅れ、その後のセックスで妊娠する可能性が大きくなります。
生理が予定日より7日以上遅れている場合は妊娠検査薬でチェックするようにして下さい。
また、市販の妊娠検査薬を使用する場合は妊娠反応に反応しやすいメモリが25単位を選択するようにしましょう。
上記のように生理が予定日通りに来た場合は避妊に成功していると考えて良いでしょう。
しかしながら、今回避妊に成功したからと言って同じ事を繰り返さないように、今後は低用量ピルを服用するなどの、未来に向けて対策を考えて下さい。
大抵のクリニックの場合は、前述の低用量ピルがオススメされています。

