アフターピル服用後の生理はいつくるの?排卵日前だったらどうなの?緊急避妊薬としてのピルの事について解説します。
望まぬ妊娠を避ける為にも、アフターピルは出来るだけ早く飲みましょう。
深夜だったり、祝日・休日でクリニックが閉まっていた!なんて事にもなりかねません。
アフターピルは緊急避妊薬ですから、出来れば家に2回分か3回分は常備しておきたいお薬です。
最近では、処方箋が無くとも海外の通信販売でジェネリック薬が購入出来るようになり、準備さえしておけば、高額な診察料や慌ててレディースクリニックを探す必要も無くなります。
準備があると言うだけで、心の余裕も生まれてきますから、いつどこで何があるかわかりませんし、備えあれば憂いなしです。
アフターピル服用後、生理はいつくるの?
通常の場合、生理予定日の約3日~7日程度で消退出血があると言われています。
アフターピルを服用後、生理が来れば避妊に成功した証となります。
生理が来るタイミングは、アフターピルを服用したタイミングにも関係しています。
服用したタイミングにもよりますが、大抵の場合は生理予定日の3日~7日程度で消退出血があります。
アフターピルを服用後、おおよその生理がくるタイミング一覧
ノルレボ法(アイピル・ポスティノール(2含む)・マドンナ) | ヤッペ法(プラノバール) | |
排卵前 | 生理が2回の場合と通常通りの場合アリ | 左記同様 |
排卵後 | 通常の生理の周期から3日4日のズレ | 通常の生理の周期から3日4日のズレ |
生理後すぐ | 3日~4日程度で消褪出血 | 3日~4日程度で消褪出血 |
1か月で2度生理が来る?!生理が遅れる
元々生理不順がちな場合や、排卵日前に服用した場合は消褪出血のタイミングが異なります。
消褪出血とは、アフターピルによる合成黄体ホルモンの働きで、女性が本来持つ生理現象を促進させる効果があり、タイミング次第では1か月の内に2度生理が来る現象が起きる場合がありますが、特に病気と言うわけではありませんので、安心して下さい。
消褪出血は、体内の女性ホルモン(黄体ホルモン)が抜ける事(消褪)により、卵巣を維持する必要がなくなり、子宮内膜が剥がれる事に寄って起こる出血です。
基本的には通常の生理のような現象ですがアフターピルによる人工的な生理現象と考えて下さい。
2回生理が来る場合があるのは、本来の生理サイクルによる生理と、アフターピルを服用した際の消褪出血によるものです。
逆に言えば、消褪出血が無い場合は、避妊に失敗したと考える事が出来るので、いつ消褪出血が来るか?と言う事はアフターピルの服用後、非常に重要な事柄になりますので、それまでは心配が尽きないでしょう。
ノルレボ法(NLG法)による臨床結果のデータでは約18%がアフターピル服用後7日以内に消褪出血があると報告されており、70%前後の人が通常の生理のサイクル前後には消褪出血が確認されています。
服用によるタイミングと個人差がありますので、早い人と遅い人の差は1か月弱の開きがあると考えられています。
排卵前のアフターピル
排卵日前にアフターピルを服用した場合は、子宮内膜の状態によって生理が2回ある場合があります。
黄体ホルモンが卵胞を促進させ排卵を促す働きをします。
消褪出血のタイミングはおおよそ通常通りの生理となりますから、排卵前にアフターピルを服用した場合は気長に待つつもりで服用して下さい。
排卵日前後は安全日だからアフターピルを飲まなくても大丈夫、と言う話を耳にしますが、それは大きな油断です、何事も絶対はありませんし、クリニックのお医者さんでも基礎体温をしっかり確認した上で予想した場合でも、着床してしまう事もありえる話ですから、素人判断で排卵日前だから今日は『安全日』と言う判断は危険です。
排卵日前でも、妊娠の可能性はありますから、妊娠を望まないのなら、必ず避妊の処置はしておくべきです。
排卵後にアフターピルを服用した場合
排卵後にアフターピルを使用した場合は生理の周期にあまり変化は見られないようですので、基本的には、いつも通りの生理周期で次の生理のタイミングで消褪出血が来ると考えて良いでしょう。
アフターピルの働きは、子宮内膜を黄体ホルモンによる刺激で子宮内膜を柔化させ、受精卵を着床させる事を阻害し避妊を成功に導きます。
子宮内膜が熟成後、子宮内膜が剥がれ消褪出血となりますが、非常に出血の量は少ない場合が多いです。
生理後にアフターピルを使用した場合
生理後にアフターピルを使用した場合は、子宮内膜が再生し次の生理に向けて準備を始める時期ですが、子宮内膜の再生を停止させ子宮内膜の熟成を始めます。
つまり、生理が来ること無く、消褪出血する流れになりますので排卵が起きずに、服用後2日~4日程度で消褪出血が見られると言う報告があります。



